歯磨きが歯周病の予防の第一条件ですが、私たちの日常生活には歯周病にかかりやすくなる、または悪化させるいろいろなリスクフアクター(危険因子)がひそんでいます。
次のことに気をつけて、歯周病を予防しましょう。
1.柔らかいもの、甘いものの食生活
これらの食べ物は、歯に付着しやすく、プラーク(歯垢)が形成されやすくなります。また偏食をすると栄養の摂取が不十分になり、身体の抵抗力が低下します。歯ごたえのあるものや食物繊維の多く含まれたものを、しっかり噛んで食べましょう。
2.左右の歯でバランスよく噛むことを心がけましょう
片方ばかりで噛んでいると、歯に過重な負担がかかります。過重負担は、歯茎や歯を支える歯槽骨に炎症を引き起こし、歯周病の進行を早くするリスクファクターとなります。また、片方の歯でばかり噛んでいると、噛んでいる側の汚れが自然に落ちますが、あまり噛まない側の歯にはプラークがたまりやすくなります。
意識して両方の歯でバランス良く噛みましょう。
3.喫煙
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯周病にかかりやすくなっています。これは、ニコチンなどの作用によって血液の流れが悪くなり、体の細菌と戦う働き(免疫力)が弱くなるからです。できるなら吸わないようにしましょう。
4.口呼吸
口で呼吸をすると、口の中が乾燥しやすくなり、細菌にとっては増殖しやすい環境となります。細菌に感染しやすく、炎症を起こしやすくなります。鼻づまりなど、耳鼻咽喉の病気のある人は治療の必要がありますが、口呼吸の癖のある人は、その癖を治すように心がけましょう。
5.ストレス
ストレスは歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化させるリスクファクターとなります。自分では気が付かない歯ぎしりにも、朝起きた時に顎が疲れたなどの症状がある方、歯の摩耗が大きい方、歯ぎしりをご家族に指摘された方は注意が必要です。 また、ストレスが多いと身体の免疫力が低下し歯周病を悪化させます。社会生活を送る上でストレスは避けにくいですが・・・よく睡眠をとり、できるだけストレスをためない生活を送りましょう。
6.家族全員で歯周病予防の意識を持ちましょう
歯周病の最大の原因は、歯周病菌による細菌感染です。家族で生活をしている方は、ご自身だけがしっかりケアしていても、ともに生活しているご家族から感染してしまっては、予防効果があまり期待できません。快適な毎日を過ごすため、ご家族全員で歯周病を予防する意識を高めましょう!
タバコを吸っている人は・・・
✱歯周病の進行が早い ✱治療しても治りにくい ✱若い時期から歯周病になりやすい ✱歯に着色がつく ・ 歯肉の色が悪くなる ✱自覚症状が出にくい ✱汚れが付きやすい
★「喫煙」は歯周病の非常に大きなリスクファクターです。 |